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* * メル日記1 * *

 

2008/02/16(土) お星さまになったメル


2008年2月16日(土)16時





大切な家族、ポメラニアンのメルが





永眠いたしました。






年齢は、正確にはわかりませんが、14年間一緒に暮らしたので

おそらく16歳くらいだと思います。

寿命、だったんだと思います。





ここ1ヶ月ほど、ご飯を食べる量がめっきり減っていました。

ここ2、3日は、全く食べていなかったもので

この日の午前中に病院に連れていきました。



 ふむ :ご飯を食べないんですよねー

 ふむ :ここ1週間くらい様子もおかしいんですよ

 ふむ :同じところをグルグル周っていたり

 ふむ :隅に頭を突っ込んで出られなくなっちゃったり

 医者 :それはボケだね

 ふむ :まあ、年だから仕方ないですかねー

 ふむ :なんか足もヨロヨロしてて危なっかしいんですよねー

 医者 :体温計ってみようね



 医者 :35.8℃



 医者 :ふつう、犬は38℃くらいあるんだけどね



 ふむ :え



 医者 :あなたはどうしたい?



 医者 :最善を尽くして、できるだけ生きてもらいたい?



 ふむ :そ、それはもちろん

 医者 :採血して、いろいろな検査をして、悪いところを治して、

 医者 :そうすればちょっとは生き長らえるかもしれないけど

 医者 :体温も低いし、そっとしておいてあげるって方法もあるんだよ

 ふむ :あ、あの、

 ふむ :何で、そんなに体温が低いんですか



 医者 :はっきり言ってしまえば





 医者 :生きる力がなくなってきているってこと





 医者 :どうする?



まさか、そんなはずない、と思いました。



昨日まで、全然元気だったんだよ?

グルグル周っちゃって困って、囲いを作ったくらいだったんだよ?

どうして、急にそんな話になるわけ?



 ふむ :あ、あの、

 ふむ :きっとお腹が空いてると思うので

 ふむ :栄養の注射だけ、お願いします・・



気が付くと

涙がとめどなく流れていました。

お医者さんがティッシュを持ってきてくれました。



 ふむ :あ、あと、爪も切ってもらっていいですか

 医者 :え

 ふむ :床で滑って転ぶんです

 医者 :だって、、、もう歩かないでしょ

 ふむ :え



昨日まで、ふつうに歩いていたよ?

トイレも場所は間違えてたけど、ちゃんと自分で歩いて行ったよ?

どうして、歩かないなんて言うわけ?



お医者さんは、メルが長くないことをわかっていたんだと思います。



でも、あたしには、それがわかりませんでした。

栄養剤を注射してもらい、流動食をもらったので

もうメルは大丈夫だ、と思っていました。





午後は、何故か時々キャン!キャン!と鳴いていました。

最近は鳴くことなんてめったになかったのに。

「メル?どうしたの?」と言って、抱っこしました。



今思えば、必死に呼吸をしていたようです。



あたしが用事を済ませようと、メルを下ろすと、

激しく鳴きました。

なので、できるだけ下ろさず、ずっと抱っこしていました。



体はくたんくたんで力が入っていませんでした。

首だけ反らせて、時々鳴きました。

お医者さんが言ったように、もう歩きませんでした。



午後の診察時間(16時)になったら、病院に電話をしようと思っていました。

キャン!って鳴くんです、って。

どうしたらいいですか、って。





16時近く、あたしの腕の中で、ぐふっ!ぐふっ!と2回むせました。





嫌な予感がしました。





お腹が膨らみません。


鼻から息が出ていません。


目は開いてはいますが、動きません。





「メルーーー!!!メルーーーーーー!!!」

「いやだ!いやだ!死んじゃいやだーーー!!!」

パニックになりながら、ぐったりしたメルを抱え、車で病院に向かいました。





病院は混んでいましたが、

あたしが号泣していたので

一番に診てもらえました。



お医者さんが心臓マッサージを始めたのを見たとき

やっぱり、と思いました。

やっぱり、メルの心臓は止まってしまったのだと





心臓マッサージもやってもらい、呼吸器も付けてもらいましたが



ダメでした。



メルは戻ってはきませんでした。





「メルーーー!!!メルーーーーーーーーーーーー!!!」

うわああああああああああん うああああああああああん

子どものように泣き続けました。



お医者さんが車までメルを運んでくれて。

たぶん、わーわー泣きながら、運転して帰って。

大泣きしながら、必死に家族に連絡をして。



家族が帰ってくるまでも、

家族が帰ってきてからも、

叫び声を上げながら、泣き続けました。





あたしが思っていたことは。



もっと早く病院に連れていっていれば、助かったのではないか。

ご飯をちょっとしか食べなくなった時点で、連れていっていれば。

何で、何で、もっと早く連れていってやらなかったんだろう。



後悔、でした。



メルごめんね、ごめんね、と

あたしのせいだ、と

あたしがちゃんとしていれば、と



死期が近付いていたとは全く思っていませんでした。



あまりに突然過ぎて。



あたしは、メルの死を受け入れることができませんでした。



 ***



その日の夜は、

メルが一人では可哀想なので

あたしの部屋で一緒に寝たい、と言いました。



 ママン :でも、メルはソファが大好きだったから

 ママン :今日はそこで寝させてあげようよ

 ママン :最近はずっとソファの下で寝てたから・・



メルは、ソファの上が大好きでした。

半年くらい前までは、自分でジャンプして飛び乗り、そこで寝ていました。

でも、だんだん、自分では飛び乗ることができなくなり。



1ヶ月ほど前から、

乗せてあげても、ヨロヨロして落っこちるようになってしまいました。

最近では、危ないので、ソファの下に寝させていました。



あたしは、自分の部屋から掛け布団を持ってきて。

メルと一緒に、ソファで寝ることにしました。

やっぱり、一人では寂しいだろうから。。





メルは、ただ眠っているようでした。





いつもと同じポーズで

いつもと同じ場所に

横たわっていました。



いつもと違うのは

お腹が膨らまないことと、くーくー寝息が聞こえないこと。

体を触ると、冷たく、カチカチになっていること。



寝ながら、固くなってしまったメルの顔をなでて

また、泣き続けました。

泣いても泣いても、涙が枯れることはありませんでした。

★大好きなソファの上メルちゃ。

★ソファの上の毛布メルちゃ。

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